【片耳難聴と仕事】身体基準により就けない職業!インカムは問題ない?

片耳難聴と仕事 片耳難聴

片耳難聴とは左右どちらかの聴力が下がった状態(難聴)のことを言います。

騒がしい場所での聞き取りが難しいこと、また音の方向性や距離感が分かりづらいことから、日常生活への影響も少なくありません。

特に「就職」「仕事」の面において不安を抱えている片耳難聴者は多いのが現状です。

本記事では「片耳難聴×仕事」というテーマで、以下のような疑問について解説します。

☆片耳難聴では就けない職業はあるの?

☆パイロットとか警察官の聴力基準は?

☆インカムを付けるアルバイトをしたいけど大丈夫かな?

片耳難聴者は職業の制限があるのでしょうか?

 

スポンサーリンク

片耳難聴と仕事について

日本では、聴覚における障害者手帳取得の基準は非常に厳しいのが現状です。

「片耳難聴」の場合でも、「両耳の聴力レベルが70デシベル以上」or「一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上」の基準を満たさなければ、一般的に手帳を取得することはできないと言われています。

そのため、障害者手帳を用いて就職活動を行うことはできず、健聴者と同様に一般採用枠での就職活動を行うことが基本となります。

※参考⇒【片耳難聴は障害者手帳に該当?】聴覚における身体障害者の基準について

片耳難聴では就けない職業とは?

片耳が聞こえない程度の聴力では、就ける職業に大きな制限はありません。

実際に私も数多くの片耳難聴者とお会いしてきましたが、就いている職業は、看護師や美容師・デザイナーやプログラマー・心理カウンセラー・会計士など皆さん様々です。

しかし、ある特定の職業に関しては、身体要件の基準を満たす必要があります。

ここでは、企業のホームページや様々な資料をもとに記載しております。一方で、片耳難聴と一言でいっても、聴力の程度にはかなり差があり、聞こえ方は人それぞれです。基準や制度も変更される可能性があるため、下記の職業への就労を希望している際は、ご自身でお調べいただくことをオススメします。

パイロット(航空機乗組員)

日本の航空身体検査では以下の基準が設定されています。

身体検査基準

[第1種]

暗騒音が50dB(A)未満の部屋で、各耳について500、1,000及び2,000Hzの各周波数において35dBを超える聴力低下並びに3,000Hzの周波数において50dBを超える聴力低下がないこと。

[第2種]

(1)計器飛行証明を有する者にあっては、暗騒音が50dB(A)未満の部屋で、各耳について500、1,000及び2,000Hzの各周波数において35dBを超える聴力低下並びに3,000Hzの周波数において50dBを超える聴力低下がないこと。
(2)(1)に掲げる者以外の者にあっては、次のいずれかに該当すること。

暗騒音が50dB(A)未満の部屋で、各耳について500、1,000及び2,000Hzの各周波数において45dBを超える聴力低下がないこと。これを満たさない場合は、暗騒音が50dB(A)未満の部屋で、いずれか一方の耳について500、1,000及び2,000Hzの各周波数において30dBを超える聴力低下がないこと。

暗騒音が50dB(A)未満の部屋で、後方2mの距離から発せられた通常の強さの会話の音声を両耳を使用して正しく聴取できること。

航空身体検査マニュアル【令和元年6月17日一部改正 (国空航第323号)より引用

パイロットは人の命を預かる責任のある仕事です。上記の数値を満たしていない聴力レベルでは、厳しいかもしれません。

客室乗務員

航空会社により多少の違いはありますが、多くは「職務執行に支障がないこと」と明記されています。

また、客室乗務員の場合「インピーダンス検査」といい、耳の中に圧力をかけて、鼓膜の状態を調べる検査を行ったうえで、総合的に判断されるのが一般的です。

海技士(大型免状)

5m以上の距離で話声語を弁別できること

小型船舶操縦士(小型免許)

船内の騒音を模した騒音の下で、300mの距離にある汽笛の音(海上衝突予防法
施行規則第18条に規定する汽笛の音であって、音圧120dB)に相当する音を弁
別出来ること(補聴器可)

身体検査基準(海技士国家試験・海技免状更新・失効再交付)より引用

船の免許にも、身体要件を満たす基準がある。

鉄道運転士

電車の運転免許、正式には「動力車操縦者運転免許」といいます。

動力車操縦者運転免許の取得における、身体検査の合格基準は、「(聴力)両耳とも5m以上の距離でささやく言葉を明らかに聴取できる」と明記されています。

しかし、鉄道会社によって身体検査の基準値は異なってきます。

JR東日本の鉄道運転士の基準は 「各耳で100011z、または低音域平均聴力レベルで 30dB 、4000Hz、または高音域平均聴力レベルで45dBを聴取できること。補聴器は不可。」である。

聴力の身体適性〜職業別・国別の比較〜から引用

企業によって、dBの差が見られます。各会社が記載している情報を確認してみよう!

自衛官・警察官・消防士

【自衛官】

(1)秒時計法で両側とも1m以上で聞きわけるもの

(2)聴力計法で1000 Hz、4000 Hzにおいて、それぞれ一側が30 dB以下、他側が50 dB以下で聞きわけるもの

【警察官】

警察官としての職務執行に支障がないこと。

【消防士】

正常であること。職務執行に支障がないこと。

各ホームページにはこのように記載してある。

「客室乗務員」や「警察官」「消防士」などの身体基準(聴力)においては、明確な数値で示している訳ではなく、検査結果をもとに総合的に判断される場合が多いようです。

片耳難聴と言っても、聞こえ方は人によって個人差があります。聞こえにくいからと言って、上記の職種に就くことが完全に不可能という訳ではありません。

自分の聴力や耳の状態を確認し、適切な情報収集を心掛けましょう。

片耳難聴とインカム必須の仕事

income-work

「インカム」とはインターカムの略で「移動しているスタッフへの一斉指令が必要な業務で使用される構内電話」のことを言います。※Wikipediaより引用

近年では、ホテルやアミューズメント施設の従業員・飲食店のホールスタッフ・ウェディングプランナー・コールセンターのスタッフ・駐車場の誘導員・イベントの警備員・その他多数の接客業等でインカムが使用されています。

ウェディングプランナーになりたいけど、インカムが心配

片耳難聴でも可能?

私もインカムを付ける仕事をやった経験はありますが、結論をいうと、「可能ではあるが、ややしんどい」です。

インカムを使用する業務では、多くの場合、片耳にイヤホンを装着し業務を行います。

片耳難聴者の場合においては、必然的に「聞こえの良い耳」の方にイヤホンを装着し、指示を聞き取ることになります。そうなると、インカム使用中はお客さんとの会話に支障をきたすことになります。

また、指示がない場合でも、イヤホンを装着しているため、通常に比べて聞こえが悪い状態にもなります。片耳が完全に聞こえない場合においては、聞き取り能力がかなり落ちると言ってもよいでしょう。

インカム使用時のみ、耳にイヤホンを付けることも可能ですが、何度も外したりすることが手間にもなりますし、指示を聞き逃す原因にもなりますので、あまりオススメはできません。

やりたいことを優先しよう!

大変さについて述べましたが、実際に「片耳難聴者」で、インカムを使用してお仕事をされている方はかなり多くいらっしゃいます。

健聴者と比較すると多少の苦労は強いられるかもしれませんが、一度の人生、やりたいことがある場合は挑戦してみるが良いでしょう!

応援してます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました