「片耳難聴でも免許の取得は可能?」聴覚障害者が運転する際の注意点

driving-and-unilateral-hearing-loss 片耳難聴

片耳が全く聞こえなくても「運転免許」を取得することは出来るのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えします。

またTwitterを利用し、片耳難聴者203名に「片耳難聴と運転への影響」についてのアンケート調査を行いました。

今回のブログでは、その結果も含め、聴覚障害者(難聴をお持ちの方)の免許取得の基準と、運転する際に注意すべきことをご紹介します。

片耳難聴でも免許は取得できるのかな??

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聴覚障害者の免許取得の条件

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取得の条件について

  1. 補聴器を使用せずに10mの距離で90dBの警音器の音が聞こえる(補聴器なし)
  2. 補聴器を用いて10mの距離で90dBの警音器の音が聞こえる(補聴器あり)

上記のどちらかに該当していれば、運転中の聴覚に関する安全基準を満たしていることになります。そのため、特別な手続きを必要とすることなく、運転免許を取得することができます。

しかし、上記の基準を満たしていなくても「運転免許」が取得できない訳ではありません。

2008年6月1日に改正された道路交通法で、聴覚障害(上記の基準に満たさない)があっても、条件付きで「普通自動車」の免許を取得できるようになりました。

条件は以下の通りです。

1.特定後写鏡の装着
2.聴覚障害者標識の表示

【特定後写鏡の装着】

運転する時に後方視野を確保し,車両斜め後方の死角を解除するために、「特定後写鏡」(ワイドミラーor補助ミラー)を装着する必要があります。

【聴覚障害者標識の表示】

また、周囲の運転者に警音器が聞こえないことを知らせるために、上記の標識を車の前面及び後面に付ける必要があります。

※2012年4月1日の改正により、普通自動車だけではなく、「普通自動車」の貨物車・「普通自動二輪」「大型自動二輪」「原動機付自転車」「小型特殊自動車」の免許も取得することができるようになりました。

片耳難聴者の場合は?

基本的に、片耳難聴(片耳聾)の場合では、10mの距離で90dBの警音器が聞こえないことはないため、運転中における聴覚の安全基準を満たしていることになります。

そのため「特定後写鏡の装着」や「聴覚障害者標識の表示」をする必要はありません。

自動車学校の教官に伝えるべき?

基準を満たさない程度の聴力レベルであれば、「難聴」であることを伝える必要はありますが、「片耳難聴程度」の聴力であれば、伝える必要はないかと思います。(個人的な意見)

しかし、聞こえ方には個人差があります。配慮を希望していたり、不明な点があれば、まずは自動車学校(免許センター)に問い合わせてみるのが良いでしょう。

片耳難聴 運転する際の不便さ

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緊急車両の対応について

片耳難聴者は基本的に、片方の耳でしか音を十分に聞き取ることが出来ないため、音の方向性や距離感を特定するのが苦手です。

そのため、運転中に緊急車両(救急車・パトカー等)のサイレンがどの方向から聞こえてくるのかが判断しにくくなるでしょう。同時に距離感もつかみにくくなります。

また、あまり機会は多くありませんが、警音器(クラクション)の音も同様です。自分に対して鳴らされているのか、他車に対して鳴っているのかの区別が、健聴者に比べると分かりづらいかもしれません。

会話に影響がある?

会話への影響も考えられます。一人で運転する際には全く問題はありませんが、風の音、エアコンの音・音楽音・爆音で走っている迷惑者の影響で、会話が聞き取りづらいこともあります。

【右耳難聴の場合の不便さ】

「右耳難聴の場合」は、音の方向性や距離感が分かりづらいこと以外に運転中の支障はあまりありませんが、ドライブスルーを利用したときや、料金所を利用したときには、スタッフとのやり取りの際に不便さを感じるかもしれません。

右耳難聴の場合、運転時の不便さはあまり多くない。

【左耳難聴の場合の不便さ】

「左耳難聴の場合」は助手席に乗っている人との会話に苦労するでしょう。特に窓を開けていた時は大変です。右耳で風の音を感じつつ、その右耳で他の人の話を聞くことになるため、会話へのハードルは高まります。

できるだけ雑音の少ない環境を作り、また同乗者には少し大きめな声で話しかけてくれるように注意を促しましょう。

片耳難聴と運転への影響について

 

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運転は苦手で、ほとんどしていない 15%
不便なため、あまり運転しない 8%
多少は不便だが、大きな影響はない 41%
全く影響はない(気にならない) 36%
「多少は不便だが大きな影響はない」+「全く影響はない」=77%

4人中3人は大きな影響を受けることなく運転していると回答しました。若干の不自由さはありつつも、それを目視で補うことができているとも言えるでしょう。

「運転は苦手でほとんどしていない」+「不便なためあまり運転していない」=23%

4人に1人は「運転があまり得意ではない」と回答しました。

様々な理由が考えられますが、緊急車両への対応・疲労感・また健聴だった過去と難聴になった現在とのギャップなどから、運転に対して不安要素を感じている人も少なくありません。

以上から、全く影響がないとは言い切れませんね。

片耳難聴者の運転【注意すべきこと】

ミラーで何度も確認をしよう!

聴力の程度に限らず、目視での確認は必須です。特に緊急車両が近づいてきた時には、ミラーを使い、より注意深く確認をするようにしましょう。

ETCは必ず設置しよう!

最近では、ETCを設置していない車はかなり少ないですが、難聴で困っているのであれば、設置した方が負担は減ります。

高速道路を走る際には「料金所」を利用することが多くなります。ETCを設置していなければ、料金所の係員に手渡しでお金を払う必要がでてきます。

やむを得ない場合はしょうがないですが、会話に困る場面をできる限り少なくするのも有効な手段です。

料金所やドライブスルーの際のやりとりは苦手。

雑音を少なくしよう!

これは周囲の協力も大切です。運転に集中するために、雑音は極力少なくするようにしましょう。「風の音・エアコンの音・音楽音」などの音を必要最低限にすることで、不便さを感じることは少なくなります。

エアコンの音を弱風にするだけでも、不便さはかなり減るでしょう。

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