補聴器使用率 海外との比較で分かる普及率低迷の原因について part2

難聴ブロガーのなんちです(*^-^*)

前回に引き続き日本の「補聴器使用率」について説明いたします。前回のブログでは「日本の補聴器使用率の現状」ということでグラフを用いて紹介しました。前回のブログ(part1)⇒こちら

part1では難聴者の割合は各国とも大差はないにもかかわらず、日本の「補聴器使用率」は先進国の中でも圧倒的に低いということが分かりました。なぜ低いのでしょうか。

そこで今回のブログでは、日本での補聴器使用率が低い原因について個人的な意見も踏まえつつご紹介できればと思います。

日本語の周波数との関係性

上記の表は各国の言語における周波数を表しています。日本語は約125Hz〜1500Hzに対し、イギリス英語は約2000Hz〜12000Hzと非常に高い周波数の言語であることが分かります。人間は約20000Hzまでの音を聴きとることができると言われていますが、年齢を重ね加齢性難聴になると高音(周波数の高い音)から聞き取りにくくなります。つまり、周波数の低い日本語は加齢に伴い難聴になったとしても比較的聞き取りやすい言語であるとも言えます。聞こえづらいけど、全く聞こえない訳ではない。これが補聴器使用率の低さに少なからず影響しているとも言えるでしょう。

公的補助が受けにくい

日本で補聴器の公的補助を受けることができるのは、一般的に障がい者手帳に該当する聴力の場合に限ります。つまり両耳の聴力レベルがそれぞれ「平均70デシベル以上」、もしくは一側耳の聴力レベルが「平均90デシベル以上」、他側耳の聴力レベルが「平均50デシベル以上」でなければ公的補助を受けることはできません。これは他の先進国に比べ非常に高いハードルです。「補聴器」は数十万円程する高級な機械。約40デシベルから補助を受けることができるとも言われている欧米とは違い、日本の基準は極めて厳しいと言わざるを得ません。

供給体制が整っていない

日本は欧米などの国に比べ、医療機関と補聴器販売店との連携はあまり確立していないと言えるでしょう。実際に耳鼻科で補聴器のことを医者に聞いたけど、補聴器店を紹介してくれなかったり、補聴器に対して良いイメージを持っていない医者も多くいるという声をよく聞きます。

また、日本で「補聴器」を販売している店は約8000店舗。しかし、補聴器の専門家といわれる「認定補聴器技能者」は全ての店舗に在籍している訳ではありません。そのため自分にあった補聴器を購入することができないことも多くあり、補聴器の満足度は決して高くありません。

資格の支援制度や医療機関との連携など、補聴器の供給体制を整えることが「補聴器使用率」の増加の第一歩と言えるでしょう。

補聴器に対するマイナスイメージ

「補聴器」に対してあまり良いイメージを持っている人は少ないと言ってよいでしょう。「年寄りくさい」「目立つから装着するのは嫌」など、補聴器に対してマイナスイメージを持っている人が多いというのも、「補聴器使用率」が低い原因の一つです。しかし近年ではデザイン性の高い補聴器や小さくて目立ちにくいサイズの補聴器など様々な種類の補聴器が販売されています。これから「補聴器」に対するイメージも変化していくかもしれませんね。

 

最後になんちの一言!

「補聴器」の性能はどの国も大きさな差はありませんが、難聴者を取り巻く環境や「補聴器」に対するイメージが日本の「補聴器使用率」を低くしている原因であることが分かりました。

しかし、「補聴器」の使用率が高いor低いからと言って、一概に良いor悪いとは言い切れません。大切なのは難聴など「病気や障害」を抱えている人への「思いやり」のある社会づくりです。思いやり精神あふれた社会にしていきましょう。

それでは次回またお会いしましょう!
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