どうも難聴ブロガーのなんちです(^^♪
今回は【聴覚障害者の苦労】というテーマでお話をします。
難聴者の苦労について
聴覚障害というのは見た目では分かりづらいことから、周囲から理解を得ることが難しいと言われています。
中には「難聴」が原因で「うつ病」や「認知症」などのような深刻な病気になり、その症状に悩まされている人もいらっしゃいます。
そこで今回のブログでは、片耳が聞こえない難聴者として生きていた私が自身の体験を基に「難聴になって感じること」を5つご紹介します。
もし周囲に「難聴の方」がいれば、少しでも気にかけてくれると嬉しく思います。
難聴になって感じること
孤独を感じやすくなる
難聴になって最も困る場面は「コミュニケーションの時」だと言われています。
耳が正常に聞こえるときに比べると、「聞き取り取りづらさ」・「聞き間違いの多さ」から、会話に恐怖心を感じるようになります。
周囲が盛り上がっている最中に聞き返したら、場の空気を悪くしてしまうのではないか?何度も聞き返すと、相手は不快に感じてしまうのではないのか?
こういった感情を抱きやすくなるんです。
以上のことが理由で、聞こえているフリをしたり、あたかも理解しているように装い、自分自身に嘘をついてしまうケースも少なくないでしょう。
雑談などのような、必要最低限以外の会話には積極的に参加することも少ないため、良好な人偏関係を築くことに高いハードルを感じている人も多いかもしれません。
誤解を受けやすくなる
冒頭でもお伝えした通り、「聴覚障害」と言うのは、一般的に「目に見えない障害」であると言われています。
周囲にカミングアウトしなければ、自身が「難聴者」であることを理解してもらうことはできません。
しかしながら、カミングアウトをしても、見た目では分かりづらいことが理由に忘れられてしまうケースも多く見受けられます。
他人からの呼びかけに対して反応できずに「無視した」と誤解をされたり、店員さんとのやりとりの際に、あたふたしてしまい、「何か変な奴だなぁ!」と思われることもあるかもしれません。
カミングアウトをすることで理解してくれるような人間関係であれば大きな問題はないでしょう。
しかし、カフェの店員さん・美容師さん・取引先の相手・距離感の遠い友達など。
こういった人たちは、「難聴」であることを知らないことが多いため、誤解をされてしまうこともあります。
また、自分ではそんなつもりでもないのに「天然キャラ」・「おバカキャラ」・「挙動不審な人」のように思われたりすることもあるでしょう。
疲れやすくなる
❶番でお話した内容と重複しますが、「難聴」になると会話が聞き取りづらいことから、疲労を感じやすくなります。
左右の聴力のバランスが悪くなると、音の方向性や距離感がつかみにくくなり、また騒がしい場所での聞き取りが難しくなります。(カクテルパーティー効果)
そのため会話をする際には、基本的に全神経を使って聞き取る必要があり、その分、体力の消耗も健聴の人に比べ早いでしょう。
会話に参加すると疲れる。結果一人になりがち。先ほどご紹介した「孤独を感じやすくなること」につながっているのかもしれません。
他にも、運転している時、待合室で順番待ちをしている時、マスクを装着している人と話す時など、周囲の会話にアンテナを張り続ける必要のある場面は数多くあります。
情報不足になりやすい
難聴の程度が重度に近づくほど、耳から受け取れる情報量が少なくなるのは言うまでもありません。
例えば、字幕の付いていないテレビ番組を見なくなったり、これまで楽しくおしゃべりをしていた近所の友達や親戚の人と話さなくなることで、受け取れる情報量は次第と減っていきます。
学校や職場などにおいても同じことが言えます。
「情報不足」とは違いますが、会話をすることが怖くなり、質問を怠ってしまうこともその1つと言えるでしょう。
「分からないことがあるから質問したい!」一方で「聞き取れなかったらどうしよう?」このような考えに陥り、話しかけられない場面があります。
しかし最近では、「UDトーク」や「こえとら」といった「聴覚障害者専用のアプリケーション」が開発され多くの場面で使用されています。
またTwitterやFacebookなどのSNSの普及により、視覚から情報を得やすくなったことで、一昔前に時代に比べ、情報不足に陥るケースは減ったのかもしれません。
自信をなくしやすくなる
そして最後は自信をなくしやすくなることです。
難聴というのは、人によって挑戦や行動を阻む「深刻な障害」になるケースもあります。
特に、これまで普通に聞こえていた人が難聴になるという「中途難聴」の場合においては、自信を大きく喪失してしまうケースも少なくないと言えます。
「見た目では分かりづらい分、誤解をされたらどうしよう?」「相手の声が聞き取りづらくて、会話が一歩通行になってしまったらどうしよう?」
こういった考えから、挑戦を諦めてしまう人も残念ながら、かなり多くいるのではないかと思います。
不自由の多い「難聴」。聴覚障害者が自信を持って暮らしていくには様々なサポートが必要であると言えるのではないでしょうか。
最後になんちの一言
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は「難聴になるとどうなる?」というテーマで語りました。「難聴」というのは決して良いものではありません。
私自身も聴力が落ちたことにより、誤解を招いたり、人間関係が上手くいかなかったり、仕事が長続きしなかったりと、結構辛いこともありました。
それは見た目では分かりづらいこと。そして何よりも経験しないと感じられないことだからだと思っています。
少しでも難聴者への理解が広まり、一人でも多くの聴覚障害者が暮らしやすい世の中になれば嬉しく思います。
それでは次回またお会いしましょう!
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